11月15日(金)より全国にて公開される映画「恐怖人形」。差出人不明の招待状によりキャンプ場に集められた男女が、怨念を吸い取り巨大化する謎の日本人形に襲われる姿を描いたホラー作品で、日向坂46小坂菜緒が初主演を務めることでも話題となっている。

【写真を見る】ホラー映画好きの大輝とわちゅ~も、映画「恐怖人形」を絶賛!

今回、映画の主題歌を務めたロックバンド・Thinking Dogsにインタビューを敢行。前編となる今回は、主題歌「SPIRAL」に込められた思いや、映画の印象などについて語ってもらった。

■ 一番怖いのは「人形」ではなく「人間」!?

――まずは今回、映画「恐怖人形」の主題歌となりました「SPIRAL」はどういったテーマで制作されたのでしょうか。

TSUBASA:今回は楽曲を作っていく中で思い浮かんだのですが、「愛と哀しみ」というのが、この作品にとっては最大のテーマかなと思います。楽曲の制作自体も、映画の台本を読ませていただいてから開始しました。

――映画の本編は皆さんご覧になっているかと思いますが、実際にご覧になっていかがでしたか?

TSUBASA:僕は鳥肌が立つような場面がいくつもありました(笑)。怖いんですけど、映画のキャッチコピーにもあるように「ネオサスペンスホラー」っていうくらいなので、(ホラーが)苦手な人でも見られるような内容になっているんじゃないかなと思います。

あと、今回僕らの楽曲のMVにも出ていただいた主演の小坂菜緒さんの、目を見開く時の表情がすごく印象的で。それがより恐怖を煽るような演技でした。演技に関しては僕はやったことないのであまり偉そうなことは言えないですけど(笑)、すごかったですね。

大輝:僕は結構ホラー映画は好きな方で、これまでいろんな作品を見てきたんですけど、「恐怖人形」はただ「心霊」とか「怖い」っていうだけではなくて、内容的に「人間の怖さ」であったり、人間関係のいざこざもありつつの恐怖だったりするので、僕にとっては結構新しいジャンルのホラー映画というか、見た印象ではすごく新鮮に感じました。

――ちなみに、お好きなホラー映画を挙げるとしたらどんな作品ですか?

大輝:本当に王道のものばかりなんですけど、日本のホラー映画も見ますし、海外のホラー映画も学生時代に結構見ていました。最近の作品はあまり見られてはいないんですけど。

Jun:僕はホラー映画は普段見ないんですけど、ホラー映画っていろいろジャンルがあるじゃないですか。その中でも、やっぱり「人形モノ」が一番ゾッと来るジャンルで。なので、ちょっと「恐ろしいな」と思いつつ、最終的に「やっぱり本当に怖いのって人間なんだな」って再認識しましたね。

TSUBASA:再認識?(笑)

Jun:霊よりも人間の方が怖いんだなと思って。

わちゅ~:僕もホラー映画は見る方で、人形を題材にした作品って数あると思うんですけど、「人形に怨念が乗り移って大きくなっていく」っていう切り口は初めてだったので、すごく斬新で楽しめました。

グロテスクなシーンはあまり得意な方ではないんですけど、ちょっと目を背けたくなるようなシーンもありつつも、「絶対見られない!」っていうわけでもないので、たくさんの方に見ていただけるホラー映画だなと思いました。

■ MVでの小坂菜緒は「切り替えがすごかった」

――今お話にもありましたが、「SPIRAL」のMVには小坂菜緒さんが出演されていらっしゃいました。皆さんは小坂さんのMV撮影の現場はご覧になられましたか?

TSUBASA:僕たちの撮影と同じ日だったので、見させていただきました。小坂さんご本人は「すごく緊張した」って仰っていたんですけど、見ているこちらにはそれを感じさせないし、何より撮影が始まった瞬間にパッと(役に)入るじゃないですけど、すごく切り替わったような感じがして。それを見ていてやっぱり「プロなんだな」と感じましたね。

日向坂46のライブでも、(ステージに立った瞬間)切り替わっているのか、そのままで行っているのかはわからないですけど、ご本人の中でそういう切り替わるスイッチみたいなものがあるのかな~なんて思いながら見ていました。

大輝:小坂さんのシーンは、わりと笑顔のシーンもありつつ、反対にちょっとシリアスな表情のシーンがあったりするんですけど、TSUBASAくんが言っていたように切り替えがすごいなと思って。

笑うのはやれと言われたら誰でも出来るかもしれないですけど、やっぱりシリアスな表情って演技が出来る人じゃないとなかなか難しいと思うので。そこは見させてもらって「さすがだな」と思いましたね。

TSUBASA:本当に、僕らだけでは作れなかった世界観を小坂さんと一緒に作り上げられたかなとはすごく思います。

わちゅ~:撮影現場が廃墟みたいなところだったんですけど、僕らは比較的暗いシーンが多くて。

Jun:Jun:僕らと小坂さんは、階は違ったんですけど同じ建物内での撮影で。小坂さん自身ものすごく透明感があって、何か伊勢神宮に入った時みたいな感じが…。

一同:(笑)。

Jun:本当に空気が変わる感じがあったんです(笑)。神聖なところに入ってきたかのように、「空気が全然違う!」と思って。

TSUBASA:(そう感じたのは)最近僕ら全員で伊勢神宮に行ったからだと思います(笑)。

■ まさかの「養蜂」に夢中!

――映画ではキャストの皆さんが人形に追われ続けていきますが、それにちなんで、皆さんの中でなかなか「断ち切れない」ものはありますか?

TSUBASA:難しいですね…。僕は甘いものが好きすぎて、絶対食べすぎたらよくないってわかっているんですけど、本当に毎日やめられなかったんです。でも、実は最近やめ始めていて。まだ1カ月くらいなんですけど、未だに断ち切れているかどうか検証中な感じです(笑)。疲れた時が一番食べたくなっちゃうので。

大輝:僕はすごくお酒が好きで。今年27歳になったんですけど、結構いろんな人から「(この歳でお酒を)好き放題飲んでいたらそろそろ太るよ」と言われていて。「これはちょっと我慢しないといけないな」と思ってはいるんですけど、なかなか止められないんです。ライブ終わりとかは絶対飲んじゃいますね。何なんでしょうね、ライブ終わりのビールのおいしさは(笑)。魔法の水ですね、あれは。

Jun:僕は「終わらない物欲」をどうしても断ち切れなくて。趣味がすごくたくさんあるんですけど、どれも本当にとことんやり遂げたいので、いろいろとそろえたくなっちゃうんです。そういう時って盲目になって、どんどん買いそろえてしまうので、もう物欲の「SPIRAL」です(笑)。

一同:おお~(笑)。

――ちなみに、最近集めてしまったものは何ですか?

Jun:僕はミツバチの養蜂をやっていて、それも(ミツバチが巣を作るための)木箱から自分で作るんです。なので、結構いい工具をたくさんそろえようと思って、どこが安いかっていうのも全部調べて買いあさりましたね。一式揃えるとなると、付属するものも多いので結構お金もかかるんですけど、そろえたいっていう衝動が抑えきれないですね。

――養蜂は実際にはちみつを絞るところまでご自分でされるんですか?

Jun:絞るまでやります! 僕のやり方はちょっと特殊なんですけど、今のシーズンはちょうど採蜜の時期なので、そろそろですね。

一同:「そろそろですね」って(笑)。

わちゅ~:僕はコーヒーですね。完全なるコーヒー中毒者で。もともとブラックとか飲めなかったんですけど、飲みだしたら一気にハマっちゃいました。僕は基本インドア派なので、本を読んだり海外ドラマを見たりするのが好きで。

そういった時にも、コーヒーがないと落ち着かないですね。よく「カフェイン摂取すると目が覚める」って聞くんですけど、僕は逆に癒やし効果というか、ちょっと眠くなるくらい好きで。これは断ち切れないですね。

――昨年も映画「あの頃、君を追いかけた」の主題歌を担当されるなど、これまでも多くの作品で主題歌に起用されてきていますが、そうした映像作品の楽曲を手掛けるにあたって意識されていることはありますか?

TSUBASA:やっぱり今回の作品もそうですけど、(映画などの)作品って圧倒的なパワーを感じるので、それに対して楽曲としてはどのように寄り添えるかという部分は、作詞作曲だけではなく、それぞれのパートや僕自身の歌など、本当に細かいところまで意識しています。

「ここで息をする」とか「ここはひと息で歌おう」とか、そういう一つのことで感情の伝わり方とかすごい変わってしまうので、作品のパワーに負けないように、しっかりと寄り添えるような楽曲を出さなきゃなっていうプレッシャーを、毎回感じながらやっています。

(後編へ続く)(ザテレビジョン

11月5日にニューシングル「SPIRAL」をリリースしたThinking Dogs(左からわちゅ~、TSUBASA、大輝、Jun)