「まさか1年で…」日向坂46影山優佳、躍進の理由は?

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川村貴大
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 復帰から1年。日向坂46・影山優佳さん(20)の躍進が止まらない。ブログが話題となって数々のサッカー番組に出演したのを皮切りに、バラエティーや声優の仕事も舞い込み、映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」(8月20日公開予定)ではメインキャストの座をつかんだ。初の映画出演にかける思いや、復帰してからの日々について語る彼女の言葉から、「躍進の理由」が見えてきた。

 ――映画「かぐや様は告らせたい」の続編に生徒会の1年生・伊井野ミコ役で出演すると決まったときはどんな気持ちでしたか?

 私は原作マンガもアニメも大好きで、映画のほうも前作は映画館に見に行っていたくらい好きでした。ミコちゃんは自分と性格がちょっと似ているというか、自分と重ねられるような所が多かったので、ミコちゃんが特に好きなキャラクターでした。

 なので、「まさか自分がミコちゃんになる世界線があるなんて」と驚きました。毎日、朝を迎えるたびに「やっぱり夢だったんじゃないかな」と思うぐらい信じられませんでした。

 ――ミコは風紀委員として正しさを重んじるあまり、周囲から遠ざけられ、生徒会選挙に立候補しては落選してきた過去があります。影山さんとどんなところが似ていると思いますか?

 私も小さい頃から「ダメなことはダメ」みたいに、けっこうルールを厳しく守っていたタイプで、小学生時代から学級委員をやっていました。そうやってみんなの指揮をとっていたけど、反発されちゃうこともあったし、私もミコちゃんと一緒で小学生のときに生徒会の選挙に出て落ちたことがあるんです。

 曲がったことが嫌いで、簡単に自分を曲げられない不器用さみたいなところもすごく似ているんじゃないかなと思います。

 ――そんなミコを演じる上でどんな準備をしましたか?

 あらためて原作を読み返したのですが、「どうやってミコちゃんのキャラクターを実写に落とし込むか」というところですごく悩みました。

 怒っているときは感情MAXで表現するみたいなイメージはなんとなく想像がついたんですけど、普通の落ち着いたトーンのときやシリアスなシーンのミコちゃんはあまりマンガでも描かれていなかったので、そこを自分で想像していかなきゃいけないところがあって、そこは悩みましたね。

 監督さんとお話ししたり、他のキャストの方に「どうしたらいいと思いますかね?」みたいな感じで相談させていただいたりして、撮影をしながらミコちゃん像を作り上げていきました。

 ――監督からはどんなディレクションがありましたか?

 ミコちゃんは幼さがあるので、落ち着いているシーンでもあまり落ち着いていなくて、かぐやさんの話を聞くシーンでも「えっ、どういうこと?」みたいな顔をしているというふうに、「感情が表に出るようにしてみたら?」「もうちょっと分かりやすくていいよ」というお話だったので、それは意識していました。

 ――今作ではミコが妄想を爆発させる「伊井野劇場」というパートもありますが、表情豊かなお芝居が得意な影山さんとミコのキャラクターが合っていてすごく良かったです。

 本当ですか? ありがとうございます!

 ――共演者のみなさんと一緒にお芝居をしてみていかがでしたか?

 私は今回初めて映画に出演させていただくのですが、どういうふうに撮影が進んでいくのかという撮影の「基本のき」みたいなものが全く分かりませんでした。不安だらけで撮影に挑んだのですが、もうとにかくキャストのみなさんの「お芝居力」と「気遣い力」にはたくさん尊敬するところがありました。

 お芝居について「こうしたほうがいいよ」とアドバイスをいただくこともあったし、生徒会のシーンが始まって、みなさんのお芝居を見て自分が勉強して「みなさんに合わせられるように頑張ろう」というふうに、背中を見せていただいた場面もたくさんあって、本当に貴重な体験をさせていただきました。

 ドラマも映画もストーリー通りに撮影するということがあまりなくて、けっこうシーンをバラバラに撮ると思うんですけど、その感情のつながりを作るのが難しいなと撮影中に感じていました。クライマックスを最初のほうに撮って、途中のシーンを後に撮ったのですが、「最後のほうのシーンでもうちょっと感情を爆発させておけば良かったな」と思ったこともありました。

 それを橋本環奈さんに「どうしてるんですかね?」と伺ったときに、「台本をいっぱい読み込んだり、撮影するシーンの前のシーンを読み返したりして、流れを改めて自分の体に落とし込むのがいいんじゃない?」みたいな感じで言ってくださって、「なるほどな」と思いました。

インタビュー後半では、影山さんが復帰からこれまでの日々を振り返り、素直な気持ちを明かします。さらに、記事の末尾では「影山さんが躍進できた理由」を記者が解説します。

 ――影山さんはドラマ「Re:Mind」(2017年、テレビ東京)や舞台「あゆみ」(18年)でもお芝居を経験していますが、当時と比べて「ここは成長できたな」と感じたところはありますか?

 昔はお芝居をするときに「お…

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