日向坂46金村美玖:成長の自覚生んだ責任感「先輩として引っ張っていかなきゃ」 モットーは「いつも全力」

12月20日にファースト写真集「羅針盤」を発売した日向坂46の金村美玖さん
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12月20日にファースト写真集「羅針盤」を発売した日向坂46の金村美玖さん

 アイドルグループ「日向坂46」のメンバーとして活躍する金村美玖さん。モデルやラジオパーソナリティーの顔も持ち、12月20日には初の写真集「羅針盤」(光文社)を発売し、精力的に活動している。ここ数年で「だんだん大人になっている感覚がある」と口にする金村さんに、4期生が新加入したグループでの先輩としての意識や、アイドルとしてのモットー、今後の目標を聞いた。

 ◇ラジオ番組で話し方「積極的に」

 今年9月に20歳の誕生日を迎えた。20代に突入したことについて、どのような思いを抱いているのか、心境の変化はあったのか。「誕生日を迎えて、何かがぱっと変わったかと言われると、そうではないんですが……」としつつも近年、自身の成長を実感している。「ここ数年で、着々といろいろ考え方が変わって、ちゃんと意識が大人っぽくなったと思っています。だんだん大人になっている感覚のようなものはあります」と明かす。

 メインパーソナリティーを務めているラジオ番組「ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう」(TOKYO FM)は、成長を実感するひとつの要素だ。ラジオで主体的にしゃべることを続けているうち、人前で話す際の積極的な姿勢が身についた。そんな成長を、周囲からも指摘されることがあるという。

 「いい意味で緊張しなくなったのが大きいかなって思います。やっぱり楽しそうにしゃべっているほうが、聞いている方にも楽しんでもらえると思うので」とし、「ありのままの熱量で、本当に素のまま話しています。パーソナリティーとなると主体的に話さないといけないので、積極的な話し方ができるようになったのは、ラジオのおかげかもしれないです。インタビューの場など、何かお話しするときも『上手になったね』と言ってもらえる機会が増えたと思います」

 グループとしては、今年3月27日にデビュー3周年を迎えた。以降、グループ初の東京ドーム公演を開催し、年末の「NHK紅白歌合戦」に4年連続の出場を決めたが、6月には同じ2期生の渡邉美穂さんが卒業するなどグループは常に変化を続ける。その中にあって、金村さんは自身をどう見ているのか。

 「直接何かを言うわけではないけど、何かを感じ取ってもらえるような、心を動かせるようなパフォーマンスができたらいいな、というのがアイドルとしての目標。『日向坂46』は本当に個性豊かなメンバーばかりですが、その中で自分ができるのは『ただ必死にいろいろなことを頑張る』ということで、それがある意味、取り柄なのかなと思っています。だから、写真集も全力で作りましたし、普段のライブもいつも全力でやることが自分のモットー。それが私のやるべきことなのかなと思っています」

 ◇過去の自分と重なる後輩4期生

 グループの変化といえば、今年は新メンバーの4期生が加入。2期生の金村さんにとって新たな後輩が増えたことになる。「だんだん大人になっている感覚がある」という金村さんには、先輩として引っ張る意識も強くなっているようだ。

 「メンバーも年齢が上がってきて、新しい4期生が加入して、先輩という立場になると、パフォーマンスでも引っ張っていかなきゃなとか、率先してあいさつをするべきだな、と思います。先輩をすごく慕ってくれる後輩たちで『めちゃくちゃ尊敬してます』と言ってくれるようなキラキラした子たちなので、自分たちもやっぱり尊敬されるような人でいたいと思うし、私も先輩からいろいろなことを教えていただいたので、そういう部分を継承できたらいいな、と」

 4期生の姿には、過去の自分の姿も重なる。「当時の自分と重なる部分があります。『あの時こうしていればよかった』という後悔もいくつか。後悔してほしくないし、少しでも助けることができたらなと思っています。既に悩んでいる子も多いと思うし、入りたてのころは本当に些細(ささい)なことでもすごく傷に残っちゃう。それがトラウマになるのはめちゃくちゃ悲しいことなので、なるべく楽しんで活動してほしいと思っています」と思いやる。

 ◇「日向坂46があって成り立つ」自分

 アイドルとして「全力でやること」を一番大事にしている金村さん。「常に全力」は難しいことではあるが「やるからには後悔したくない」という気持ちもまた、常にある。「こういうお仕事をするからには、なあなあにして終わったら後悔すると思うので、できることをできるだけ頑張ってみよう、という気持ちでやっています。妥協しないタイプです、結構頑固なので(笑い)」と芯の強さをのぞかせる。

 いつも夢を書き出し、かなえるたびにチェックマークをつけているという金村さんの次の目標は何か。最後にそう尋ねると「本当にありがたいことに、夢をどんどん追加しなきゃな、と思っているぐらい、この5年間でいろいろな経験をさせていただきました」と充実感をにじませる。ただ、何に挑戦していても、自分の「軸」はアイドルだと自覚している。

 「根本的にアイドルなので、やっぱり一番はパフォーマンス、歌、ダンスがもっと上達して、もっといろいろな人の目に留まるようなことができたらな、と。モデルとかラジオとかいろいろやらせていただいていますが、まずは『日向坂46』という部分があって成り立っているので、そこはおろそかにできないと思います」と力強く語った。

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