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スナック眞緒物語

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カランコロン。「あら、いらっしゃい。」お店のドアのべルが鳴り、スナック眞緒の店内に眞緒ママの甲高い声が響く。眞緒ママの声につられてバイトのまなもが振り向くと、ドアの前には誰の姿もなく、掃除のために開けた窓から入ってきた春の風にベルが揺られただけだった。「……って誰もいないじゃないですか!やめてくださいよ、怖いなぁ、もう」一瞬固まった後、すぐにツッコミをいれて、笑い合う2人は月日がどれだけ経ってもなにも変わらないように見える。「仕方ないじゃない!ベルの音には反応しちゃうのよ。それにまなもだって振...
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